HEX BEAMの紹介

【注】私の所属する無線クラブの会報に掲載向けに掲載したものです。一部WEB向けに追加訂正していますが基本的に原文のままです


最近コンパクトで軽量なエレメント部分にワイヤーを使用したアンテナが海外移動運用を行う人の中で流行っています。
八木アンテナは構造も簡単な上、上げやすく作りやすいので捨てがたいのですがHFハイバンドともなってくると長さが気になります。コイルを挿入すれば構造上弱くなりますし重くなりますし、耐圧も下がります・・・ 結果エレメント部をワイヤーにした八木アンテナの変形が最近見受けられる様になりました。

今回ご紹介する【HEX-BEAM】は構造が簡単な上、トラップコイル等は使用せず、14MHz用であってもフルサイズ2エレながら部品全てを入れて3キロちょっと(7ポンド)の重さしかありません。3キロであれば一人でお化けポール(※1)の上に上げることも簡単に出来ます。クラブで移動運用華やかなりし頃なら是非導入したかった一品かと思います。
今まで使用したいと思いながら実現せず、このGWに始めて使用出来ましたので紹介します。

※1 お化けポール 6mマンを中心によく使われている用語。大型の伸縮ポール(マスト)の通称。大型のとおり4.5m程度の小物はそうは呼ばない。その昔はほぼこの分野独占状態だったフジインダストリー製の大型マストの商品名称かと思うほどであった(一部は鯉のぼりポールを使ってたみたいですが)
いまや一般的になった気もしますが当時(80年代初頭)はやたら長かったあのポールが化け物並に長い(すごい?)ということからこう呼ばれたようです・・・

【形状】
形は六角形です。

こんな傘の骨を逆にしたエレメントで飛ぶのかいな?と思われますが、この六角形を支える部分は導体ではなくエレメントではありません。この六角形をベースに、エレメントを別途張っています。それぞれの頂点とセンターを結ぶ様にMとWの字にエレメントを張っています。


【原理】
2エレメントの八木のエレメントを「クチュッ」と中心によせて途中折り曲げたそんな感じです。
センター(給電部)から頂点へエレメントを伸ばしているわけです。【重量】
傘の骨の部分はグラスファイバーポールを使用しております。エレメントも単なるワイヤーですので給電部まで含めても全部で7ポンド(3.5`)です。


【メーカー】
今回のものは自作ではありません。米国はTraffie Technology社のHXL−20という 製品です。
日本に販売店はないので米国から取り寄せております。本体329ドル(送料別)です。近日10%程値上げするそうです(※2)。

※2 10%程値上 すでに値上げは実施された様です。 2005年9月23日現在、WEBで確認したところ359ドル(送料別)でした。

【性能】
カタログデータですが、利得が6dBd、FB比15dB程度の様です。2エレってとこですね。

【風など】
受風面積が圧倒的に小さいので安心です。風の強い日もありましたが殆どゆれませんでした。柳に風とはまさにこのアンテナへの言葉ではないでしょうか。固定用にもいいかもしれません。

【分解寸法】
エレメントを支える傘の骨の部分が最大の大きさです。傘の骨一本が3メートルちょっと要りますが2本繋ぎなので1本160センチ。これが最大です。傘の柄(給電部&取付部)にあたる場所は1メートル程しかありません

【再現性】
極めて容易に再現出来ます。面倒な調整はほとんど必要ありません。(続く)
 
HEX-BEAM組み立て編 コチラ

 


2005年9月23日作成